焦がれているのは
 過去も、今も、未来も
 あなたひとりだけだと
 伝えたいときに
 あなたはそばにいなくて
 あんなに近くにいたのに
 あなたに知られるのが怖かったことを
 臆病になっていた自分を責めることを
 わたしは否定することができない
 過去も、今も、未来も
 わたしはあなたを想い続けるのだけど
 どうかあなたがそれに気づきませんようにと
 ただ願うばかり
 わたしの想いが、わたしの欲望が
 あなたを苦しめると知っているから
 どうか、どうかあなたがそれに気づきませんようにと
 ただ焦がれながら
 祈るばかり
 そばにいられるだけでいい
 命と引き換えでもいい
 そばにいられるだけでいい
 受け止めてくれなくていい
 そばにいられるだけでいい
 あなたがすきです
 どうか、あなたがそれに気づきませんように
 もうきっとあなたが気づくことはないけれど
 そう願うことで
 その希望を摘むことから逃げるわたしを
 わたしは許してあげることができるのです
 もうどうしても、あなたが気づくことはないけれど
 どうか、あなたがそれに気づきませんようにと
 祈りたいのです