小さな頃散々囁かれた愛の言葉を
ある日突然否定されて
わたしは驚き、もう二度と愛を受け取らないと決めた。

そんなわたしを匿ってくれたのは
真っ暗な闇で
自分の姿も見当たらないのに
そこにはすでに誰かがいた

彼女の目は赤く
体は温かいけど震えていて
わたしは誰かもわからない彼女を
守ってあげようと思った。

わたしはいつでも闇から出ることが出来たけど
彼女は鎖に繋がれていた。
鎖は冷たく、強く
わたしの涙でも溶けやしない。

闇の外でわたしはまだ愛を忘れたままでいた
闇の彼女を守るたびわたしの腕は刻まれていくので
それを見たママはひどく怒った。
わたしはガラスの破片と寝巻きの裾を握って
怒らないでと泣いた

彼女の目は赤く
体は温かいけど震えていて
わたしは愛を忘れても彼女を
守ってあげるしかなかった。

わたしはいつでも闇から出ることが出来たけど
彼女は鎖に繋がれていた
鎖は冷たく、強く
わたしの血でも溶けやしない。