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焦がれる。

ほのかな甘い香り、夢の味、真っ赤な色。
ぼくの世界を指で掬ってあなたが嘗めた。
少しずつ切なくなる、熱く深く優しい。
ぼくの世界を胸に抱いてあなたが泣いた
でもぼくはここに来て、隣に座る。
空は酷く青く、ここは寒く、「会いたい」と願わずにいられないのに、「生きたい」そう零したあなたを恨んだぼくがいたのを覚えてる?
雨の日は傘をさして、晴れたら花に水を。
たまに泣いたり笑ったりするあなたを見てた。
でもどちらかと言ったら、もしそう聞かれたら、あなたはいつも笑っていたと、きっとそう言うよ。
ただ一つの言葉も嘘に出来ないのに、その目と髪と唇と、「ここにいて」、ぼくにはそれが嘘に聞こえた。
「一緒ね」
そして一人遠ざかる時に、ぼくがいるのを覚えてた?
空は酷く青く、ここは寒く、「会いたい」と願うなら走っていくのに、「ここにいて」、そうやってあなたがここに縛ったぼくがいるのを覚えてる?
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