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神様

途切れた雲の隙間から漏れる光が、誰かの足の下で指を舐めているわたしを照らす。
初めて夢を見た夜には、月が海に影を差しながら、それはとても優しかったけど。
熟した熱がたぎる。
わたしはまだ幼すぎる?
美しいわたしの神様、この体を抱いたはず。
わたしの味を覚えたはず。
眠りたいならここで冷たくなってね。
それから終わりだと言って。

暗い部屋の中、赤と白で泳ぐ可愛い魚。
わたしは水槽の水に少し毒を盛った。
もう降りたかしら?
わたしはまだ幼すぎる?
美しいわたしの神様、この体を抱いたはず。
わたしの味を覚えたはず。
目覚めることのない眠りを。
叶うことのない祈りを。
ねえ、わたしはまだ幼すぎる?
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