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朦朧

私に今必要なのは、××と、××××と、××××。
でも××××がない。
あ、そっか。隣の部屋においてきちゃったんだ。
これは新しい薬。
先生にもらった新しい薬。
「だから、もう忘れちゃうことはないでしょう」って先生は言った。
だから私も同じことを言った。
あの子は言った。「だから、もう忘れないでいいのよ」
そらが曇る。そうね、心臓の音が大きく聞こえるようになって
私は分かっている
分かっている。
私は、××××が欲しいの。
とりに戻らなきゃ。
覚束ない足で立ち上がり、廊下をふらふら歩く。
壁を伝いながら。
××が×××の中に入らない。
これは問題。ねぇ………
私、朝になって、このこと、忘れていたいと思うの。
忘れていたいと思うの。
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