SPEAK/24

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2024/4/16 11:04 +Tue+
他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと。/幡野広志

副題「#なんで僕に聞くんだろう」

確かにそうなんだよね。と、タイトルを見てまず頷く。
他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと。
「ひとごと」だから冷静に聞けるし、「おおごと」だから悩む。
人生相談系の番組なんかも無くならないのは、人って他人の不幸を垣間見るのが好きなイキモノなのだろうな、とつくづく。

それはこの本を手に取った私もそうなのかもしれないが笑、読んだきっかけとしては、Xのオススメ?で幡野さんのポストが流れてきて「そういえばこの方の本ジュンク堂にあったなぁ」と思い出したことでした。
カメラマンで、30代半ばにして血液の癌で3年の余命宣告を受けた…とプロフィールにはありました(現在は41歳のようです)。
奥さまとまだ幼いお子さんもいるようです。
というバックボーンからなされるアドバイスも散見されました。

人の悩みに正しいも間違いもないし、それに対する誰かの回答やアドバイスも同じく、正しいも間違いもない。
恋愛、仕事、親子関係、病気、お金のこと…色んな悩みに、幡野さんはわりと真っ向から応えている。ときに毒もまじえて。

自分自身、悩みや愚痴を話せる仲の良い友だちはいるものの、カウンセラーだとか完全に「他人」と呼べる領域の人に話を聞いてもらったときのスッキリ感って、他には代え難いものがあったりする。
「他人」だから話せることもたくさんあるし、応える側も、「他人」だから個人的感情を前提とせず客観的に言えることもたくさんある。

しかしこういうのを読んでても「人のふり見て我がふり直せ」とはあまりならないのが不思議なのだけどね。笑
他人の悩みはやはり、他人のもの、なのかな。
世の中にはさまざまな悩みがあり、似たような悩みでもその人の悩み方によってまったく違うものになるのだなぁ、なとど思いながら読みました。



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