発熱等で救急車呼ぶ人増え混乱…医師が軽症患者に求める“冷静な対応”「コロナそのもので重症化ほぼない」

8/9(火) 20:05
富山テレビ

新型コロナウイルスの感染者の増加にともない入院患者が増え、富山県は確保病床のフェーズを上げ対応にあたっています。
最後の砦となる病院、ひっ迫する現場の医師が、患者に冷静な対応を求めています。

富山の医療の中核を担う県立中央病院の救命救急センターです。

*県立中央病院救急科 堀川慎二郎部長「一般の救急患者の対応も、コロナも対応しなければならない。病院全体としては、かなり疲弊している状況」

特に今月に入ってからは、休日や夜間に発熱などの症状で救急車を呼ぶ患者が増えて混乱しているといいます。
堀川医師は、重症度の高い患者を救うため、コロナの疑いがあっても症状が軽い場合は冷静に対応してほしいと訴えます。

*県立中央病院救急科 堀川慎二郎部長「都会では軽症のコロナ患者対応で本来運ぶべき重症などの患者の対応が遅れてしまう。富山でも同じことが起きている。コロナそのもので重症化する人はほとんど見受けられないので、ただ熱が出る、のどが痛いなど、軽症と判断される症状に関しては、時間外で解決しようとして、すぐ受診、検査と思わずに待機して平日日中の時間帯に軽症の窓口へ行って欲しい」

この2年半、コロナ病棟を管理し続けている彼谷医師です。
ここ2週間はおよそ40人のコロナ患者が入院し、そのほとんどが高齢者です。
介護が必要な患者も多く、これまでより医療スタッフの人手がかかるといいます。

*県立中央病院感染症内科 彼谷裕康部長「大部分が寝たきりに近い患者なので、医療スタッフも介助やおむつ交換が中心になっています。医療がひっ迫している真っ最中」

彼谷医師は、オミクロン株の症状は、これまでと比べて軽いため、風邪やインフルエンザと同じように、多くの医療機関でみていける態勢が必要だと訴えます。

*県立中央病院感染症内科 彼谷裕康部長「コロナで(以前は)ひどい肺炎、両肺が真っ白になった例があったが、今は、そういう例はほとんどない。(コロナ患者が)感染症指定病院ではなく、一般のクリニックなどで見てもらえれば、今ほどひどい状況にならないのでは」

「コロナそのもので重症化ほぼない」

「コロナそのもので重症化ほぼない」

「コロナそのもので重症化ほぼない」

「コロナそのもので重症化ほぼない」