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じぶん(※)+
※若干注意
ふたりは自分だからって、全部知ってるよって、知らないことなど無いよって、そう思ってた。でも、すごくすごく近いところで聞こえる、ふたりの声は、心の声は、自分の知らないものばっかりで、いや、ホントは知っていても知らんぷりして生きてきたモノたちばっかりで、怖くてこわくて辛くてくるしくて息ができない頭が痛い気持ちが悪い突き放して逃げてにげて嫌だいやだ知らない何にも知りません知りたくないって叫びたかった、でも、すごくすごく愛しくて冷たく痛く鋭く抉られるのに、それらすべても抱きしめたくて、ごめんねごめんねって気が付いたら、泣いていた。
「ごめんね」
ふたりの困った笑顔が、「だいじょうぶだよ」が、ずっとずっと忘れられない。
あの時全部受け止めるとこができたら、あの時泣きださなければ、あの時、あの時、もっともっと強かったら、ふたりを困らせることなんて悲しませることなんて、なかったのに。
話題:
BL的な
「きみのなは」「アノリミア」Gパロの
さんにんの斎。
Gパロの斎と「アノリミア」のいつきは、心を重ねて初めて「斎」に近づけるけど、「きみのなは」の斎は、自分の感情のカケラが大きくつよくなったのもと重なると、がくんと激しく崩れてしまう。
それはひとりだけでもダメ。ふたりだと余計にダメ。
否定してしまえたら楽だろうけど彼はそれをしない。
自分だけど自分ではない彼らが大切だから。
自分ではないけど自分である彼らが大切だから。
他者を受け入れること
自分を受け入れること
言葉にするのは、思うのは、簡単だけど
本当はすごくすごく難しいこと。
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