2011/11/28 Mon 21:29
散詩

 
 
   風に飛んだ蝉の抜殻


    囀る鳥は蛙を想う


  青に浚われていったのは
   
   遠すぎた何時かの記憶


  廻る手紙は硝子に隠れて

 奏でた鈴の音は宵に羽ばたく


  掠れた声を聴く蛙の耳


   赫い雲に泣いた影は

  夕闇の空蝉が運んだ過去
 
 


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