話題:今日見た夢
夢2つ見たうちの夢2つ目。なっがい上にキツい描写が入ってたんであえて分けて書いてます。2本立て2つ目!こっちは悪夢じみてたので中途覚醒した。


夢1つ目とは関係ない感じ。鼎は復帰・御堂もようやく落ち着き本部に来れるように。樋野戦以降、怪人の出現頻度が急激に減ったので組織はパトロールを強化。


鼎は首都圏にある、通称『廃墟街』と呼ばれる街へと来ていた。かつてレジャーブームで栄えていた街だが、今や見る影もない。
商店街がシャッター街になっている。レジャーブームの残り香が所々あるような、そんな寂れた街。

その街は変な構造になっていた。一部はレジャーブームの残り香漂うメルヘンちっくな通りがあり、道1つずれると昔ながらの通りがある。とにかくちぐはぐしてるのだ。


鼎はふらふらと歩いている。人が少ないな…。

三叉路に出た。メルヘンと昭和レトロと現代的な通りがミックスされたカオスな三叉路。遠くにはタワーマンションや高層ビルが見える。廃墟街は一部の区画の通称らしい。


廃墟街のメルヘン通りを歩いていると、不思議な場所へ出た。おとぎ話に出てきそうな小さな建物が大きい橋の上に建っている。
ヨーロッパにこんな橋、あったな…。橋の上が商店街になってるっていう。


鼎は廃墟街の奥へ進んでいく。この廃墟街の住人はハロウィンの仮装のようなヘンテコな格好をしている人が多い。そういう街なんだろうか?
組織の制服に仮面姿の鼎は廃墟街の住人に溶け込んでいたため、変に浮くことはなかった。この街は「年中ハロウィンなのか?」…というくらいに住人の格好がヘンテコ。


しばらく進むと川の下流に来ていた。廃墟街は意外と大きい。風景も微妙に変わっている。下流付近の風景はメルヘンちっくな建物ばかりになっていた。ここがレジャーブームの核となった場所なのか。

街の中心地なのに…あまりにも人が少なすぎる。栄えてる場所はほんの少しだけで、空き家や空き店舗が目立つ。国道沿いは栄えていたが。
廃墟街には駅があるというが、駅周辺は昭和レトロだった。ここは時が止まっている。なんなんだ、この街は。


しばらくしてから通信が入る。

「鼎さん、今どこにいるの?」晴斗からだった。
「廃墟街だ。駅周辺にいる」
「廃墟街!?鼎さん…そこはマズイよ。早く引き返した方が…」
通信の声が晴斗から御堂に変わった。

「おい鼎!お前廃墟街の噂を知らないで来たのか!?今すぐ引き返せ。じゃないと2度と戻れなくなるぞ!」
「…噂って…なんなんだ…」

鼎の声が急に小さくなる。

「廃墟街は日没までに戻らないと街に閉じ込められてしまう噂がある。現に行方不明者が出てるんだ。駅周辺にいるって言ったよな!?今ならまだ間に合う。街の入口へ行け」
「入口…」
「街の正しい入口は寂れた駅じゃねぇんだよ。三叉路があっただろ?その中の高層ビルが見えた道を行くんだ。そっちは新しい街だからな。いいな、三叉路だ。三叉路を目指せ!俺も三叉路に行くから鼎はとにかく三叉路を目指すんだ!」
「…わかった」
「いいか…迷うなよ。来た道をそのまま戻ればいい。惑わされるな!」

通信が切れた。日没までに戻らないと街に閉じ込められる?三叉路の高層ビルが見える道を行け?三叉路…三叉路!?
鼎は駅前の地図を見た。今はまだ昼前だが、遠くまで来てしまったらしい。この廃墟街、どういうわけかスマホの地図アプリが使えない。街自体がおかしいのか?

首都圏にもかかわらず、車がほとんど走ってないのもおかしいとは思った。自転車と大八車、昭和の三輪自動車は見るのだが。この街、明らかにおかしい。


鼎は道を慎重に戻ることに。幸いにも来た道の目印がそこかしこにあったため、ほとんど迷うことなく三叉路へと向かってはいる。
だが、事故が起きてしまう。三叉路へあと僅かの道のり、鼎は商店らしき木造2階建て店舗の倒壊に巻き込まれてしまい、瓦礫の中に生き埋めになってしまう。


鼎は何が起きたかわからなかった。今、何が起きた…。私は生きてる…?鼎は瓦礫の隙間にいたために助かったが、片足を挟まれ動けない。
どうやら鼎の対の刀が主を守るために瓦礫に空間を作ったらしかった。

廃墟街の住人は女性(鼎)が巻き込まれたのを目撃、懸命に救助しようと試みる。そこに偶然通りかかったのは霧人。廃墟街は広いため、組織からは2人パトロールに行っていた。霧人は廃墟街の噂のことも知っててパトロールに出ていた。


「え?女性が巻き込まれた?その人、俺達と同じ白い制服着てなかったか?あとその人…仮面着けてなかった?白いベネチアンマスクの女の人だ」

住人はなんとか答える。霧人は室長に緊急要請。

「室長大変だ!今すぐ救助隊を廃墟街に出してくれ!鼎が倒壊に巻き込まれた!」
「廃墟街だと!?場所は?」
「三叉路付近、レトロ通りの中程。木造店舗が倒壊したんだ!このままだと鼎は街に閉じ込められる!!」
「霧人、声を掛け続けろ。御堂も向かってる。鼎は生きているはずだ」
「わかりました」


瓦礫の中。鼎はなんとか脱出しようとするが片足が挟まれているため、思うように動けない。倒壊の衝撃で鼎の仮面にヒビが入っていた。
「鼎、聞こえるか?俺だ、霧人だよ」
「き…りと…?」
鼎の声は小さいが、返事が。鼎は生きている!あの声…恐怖に怯えていた。

霧人は室長に鼎の生存を報告。やがて御堂もやってきた。
「鼎!来たぞ!救助隊はそろそろ着くから。俺達がいるから安心しろ」
「和希…」
鼎の声は泣きそうだ。姿は見えないが、自分が来たことで安心したのを感じる。


「和希…片足が挟まれて…動けないんだ…」
「痛みは?」
御堂は冷静。
「大したことない…怖くて怖くて…」

御堂は声の方向をさらに探る。鼎の姿が見えた!白い仮面が見えたのだ。
「鼎、手…伸ばせるか?」
鼎は御堂の手に震えながら恐る恐る触れる。
「これで安心だろ。鼎は孤独が嫌だもんな…。こんなところでたった独りだなんて…させるかよ」

鼎は泣いてるのか、すすり泣きの声が聞こえている。


廃墟街の住人達の協力もあり、鼎は組織の救助隊に無事に救出された。瓦礫に挟まれた片足は打撲だけと意外と怪我は大したことなかった。

これは対の刀のおかげなのだろうか…?
鼎が救出された後、霧人は瓦礫の中から鼎の対の刀を見つけた。対の刀は鼎を守るようにして空間を作っていたと判明する。
だから鼎は軽い怪我で済んだんだ。


救出後の鼎は御堂と抱き合った。人目なんて関係ない。とにかく鼎は御堂の顔を見たかった。

「和希…怖かった…。怖かったんだよ…!」
鼎の声が震えている。相当怖かったらしい。
「わかった、わかったから泣くなって。怪我、大したことないってさ」
御堂はよしよしするしかない。御堂は仮面姿の鼎とのやり取りには慣れっこ。表情がわからなくても声のトーンや抑揚だけでわかるレベル。

鼎と御堂は先輩後輩の域を超えた仲なのもあるが。既に付き合っているようなもんだが、互いに不器用なので時々微妙らしい。


3人は日没前に廃墟街を無事脱出。本部に戻る道中、ずっと組織の車内で御堂は鼎の面倒を見る感じになった。霧人は対の刀を返してる。忘れ物だよと。

「鼎。帰ったら仮面、新しいの貰いなよ。ヒビ入ってるぞ」
倒壊の衝撃でヒビが入ったのか…。

「和希…あの時頭撫でてくれたよね。ありがとう、安心したよ」
鼎の声が優しい。どこか愛しげに御堂を見ている気がする。
「な、何言ってんだよ!?お前がずっと孤独だったの知ってるから…そうするしかないじゃんか…」

御堂は不器用なりに答える。


鼎は例の事件後数年間、ずっと孤独だった。後の親友の彩音と出会うまでは。
御堂と知り合ったのは組織に入ってからだが、先輩という形で色々と教えて貰っていた。今や先輩後輩の域を超えた仲。互いに名前で呼ぶまでに進展。


本部。宇崎は廃墟街について調べていた。

「ほんっっっと謎だよな〜。この区画。通称『廃墟街』。首都圏にもかかわらず車はまばら・レジャーブームの残り香漂う昭和レトロとメルヘンファンシーな場所がある、ヘンテコな街。あの駅も謎なんだよな〜。線路がどこに繋がってるかもわからない。地図や路線図アプリにも表示されない。噂では日没までに戻らないと街に閉じ込められて2度と戻れない。そして街では行方不明者が頻発。…釵焔、どう思う?」
長々と言ってどや顔。

「時空が歪んでいるとしか…。住人の格好がハロウィンの仮装みたいになってるのも気になるところだが。あの建物倒壊…紀柳院を狙っていたな」
「事故じゃないの?」
宇崎はとぼける。
「住人は紀柳院を仲間だと認識していた節があるんだよ。あの仮面のせいでな」
「仮面…か」

宇崎は気を取り直して話す。

「廃墟街は複雑に入り組んでるのと、時空が歪んでるから自治体も介入出来ない魔境なんだよな。あの三叉路が現実世界・人間界?との分岐点なわけだし。鼎が巻き込まれた場所はレトロ通りだった」
「廃墟街の行方不明者達は一体どこにいるのか…」
「それこそ神隠し?廃墟街の調査は危険だから、うちの組織じゃやってないんだよ。解析班くらいじゃないの?…って、朝倉は興味ないか〜」


解析班では二階堂が謎の地下空間を調べていた。

「この敵のアジトらしき場所…廃墟街の地下にありますね」
「廃墟街!?」
「あんな危ない場所、ヤバいっすよ!」
朝倉と矢神、パニクる。

敵の本拠地の1つが廃墟街の地下にあるとはこれ如何に?



夢2つ目の方がリアルすぎた。鼎さんが建物倒壊に巻き込まれ→瓦礫の中に、片足挟まれてて思うように動けない→霧人と御堂が必死に声を掛けてる描写が生々しい。

廃墟街の街並みと三叉路、かなり前に似たような夢を見たのだが。
三叉路が昭和レトロな通り・メルヘン通り・高層ビルなど現代的な通りがあるあたり、リアルすぎて。あと1つ通りがあるのだが、忘れました。

廃墟街のレトロな駅前と橋の上のファンシーな商店街は初めて出た。


中途覚醒したところは鼎さんが建物倒壊で瓦礫に埋もれてしまい、瓦礫の中で恐怖に怯えているシーン。怖すぎて目が覚めた。
自分が事故に巻き込まれたわけでもないのに、助けを求めてた。

寝言言って中途覚醒したかもしれない…。とにかく怖かったんだよ。


廃墟街のヘンテコな街も怖いが、ヘンテコな住人もなんだか怖くて。
しかも鼎さんが住人から仲間だと認識されていたのが怖いよ。鼎さんの仮面は飾りではないだけに複雑…。


この廃墟街の夢では御堂がえらく優しくなっておりました。絆が深まった感じかな?


廃墟街自体がちぐはぐすぎて怖いがな…。景色は霞がかったかのように所々ぼやーっとしてました。
レジャーブームの残り香漂うレトロな街って、どこだろう?たぶんモデルになった街があると思う。

伊東市と清里を連想した。レジャーブームの残り香漂うレトロな街。寂れた温泉街もたまに夢に出てくるなぁ…。


寂れた街が夢に出てくると微妙な気持ちになる。しかもこの夢は主人公クラスの人物が事故に巻き込まれてるから後味悪い。
鼎さんの怪我が軽いのは救いかと。