話題:今日見た夢
金ローるろ剣の影響もろ反映された。志々雄のせいだー。炎と流血描写がエグくて。


増幅装置破壊から約1週間後。鼎は孤游の姿がちらつき、鍛練をいつも以上に重ねてる。


「鼎さんどうしたんだろ。あれからずっと鍛練してる…。あの身体だともう少し休ませないといけないのに」
晴斗は道場をチラ見。御堂がやってきた。

「鼎なら十分に休ませてんぞ。あいつは3日眠っていたからな。戦闘後、ダメージを回復させるには最低3日は休ませないと動けないんだよ」
「なんか悪化してるよ。以前は1日休めば回復してたのに…。火傷のダメージヤバいのかな」
「身体の火傷の跡はだいぶ目立たなくなったが、首と顔は酷いからなー。ダメージは来てるはずだ」

「御堂さん、なんで鼎さんあんな必死なんですか?」晴斗は道場の鼎を見てる。

「俺は止めたんだが、超攻撃型の刀には発動の上位互換がある。それを修得したいんだとよ。鼎は孤游と決着つけるためにな」
「上位互換!?」
「その技は戦闘時間に制限が出てしまう、諸刃の剣だ。滅茶苦茶消耗する上に下手したら死ぬ」

戦闘時間に制限って…ヤバくないか!?


異空間。孤游は鼎との再戦を待ちわびている。
「紀柳院と早く戦いたいな〜」
「直に来るでしょう。その時が」樋野は孤游と仲が良いのか?


鼎は何日も演習場で技を修得しようとしてる。何日目かわからないが、鼎はついに諸刃の剣を修得する。
「出来た…!」

それは刀身に炎を宿した『火焔の刀』。まさか全身火傷を負った自分が炎の技を修得するなんてな…。皮肉だ。


それは突然訪れる。孤游が鼎を挑発しに来たのだ。
「紀柳院、俺はお前と戦いたい。3日後、この場所へ来るんだな。待ってるよ」

示された場所は港近くの倉庫。周囲はコンテナ置場でクレーンが見える場所。


当日、宇崎は鼎だけ行かせることに危惧し→御堂と晴斗も密かに同行させる。

「敵の挑発に乗るのか、鼎」

「決着つけに行くわけではないよ」
「俺らがいるから存分に戦ってこい。あっちも1人とは思えないからな」


某倉庫。孤游はニヤニヤしながら武器を構えてる。武器は槍か?

「来てくれたんだ〜。俺と遊ぼうよ」
「そんなにも私と戦いたいのか」

鼎は抜刀するが、二刀流じゃない。超攻撃型の刀・鼎は赤の刀と呼んでる刀だけ抜いた。孤游は二刀流じゃない!?と動揺。
鼎は火焔の刀を修得したが、欠点がある。戦闘時間の制限。火焔発動状態になると持って15分か…。

晴斗と御堂は倉庫の外から見守ってる。
「鼎さん大丈夫かなぁ」
「無茶すんなよ…」


孤游はいきなり鼎の仮面を狙ってきた。ものすごい突き。鼎は刀で交わしつつ、激しい動きで避ける。まだ鼎の刀は火焔発動ではないためカウントは始まってない。

「いつまで逃げる気だ!?」
孤游の言葉に惑わされずに鼎は無言で攻撃する。二刀流で攻めてもいいが、敵に隙がない!孤游は楽しそう。
「どうしたんだよおい?」
孤游の本性がじわじわと出始める。鼎はひたすら攻撃を畳み掛ける。まだ刀は発動状態にすらなってない。


孤游は鼎を追い詰める。
「その程度かよ?紀柳院鼎」

鼎は刀を発動状態にした。攻撃力と身体能力が上がる。鼎は一気に距離を詰め、叩き込む攻撃を仕掛ける。

「やるじゃないか」

鼎はさらに蹴りを加えつつ、孤游を攻撃。鼎は孤游が怯んだ隙に刀を火焔発動。鼎の時間との戦いが始まる。


晴斗は時計を見た。今から15分…。この戦闘は約5分間に起きている。鼎の場合、火傷のダメージもあるために長時間の戦闘は向いてない。


孤游は鼎の変化に少し恐怖を感じていた。なんなんだ!?炎だと!?この女は身体に火傷を負っているはず…なんで炎なんだ!?

「私もわからないのだが、生きたまま焼かれたことがこんなことになるなんてな。なんという皮肉だ。だが、この炎は地獄の業火ではない。希望の炎なのだからな」
「何をごちゃごちゃ言っている!」
孤游はやみくもに鼎を攻撃するも、鼎の炎の刀には及ばない。強い…!

鼎の刀身の火焔は鮮やかに孤游を攻撃していた。孤游は鼎の素早い動きについて行けず、武器を突き飛ばされる。

「もう…やめにしないか…」

「まだ諦めるかよ…!俺はお前を倒すんだ」
「次回、決着をつけようか」


鼎は優しい声で孤游を諭す。孤游は刀をいつの間にか出し、鼎を容赦なく傷つけていた。鼎は流血してる。仮面にも返り血が。

「決着は今つけるんだよォ!」
孤游には聞こえてないようだ。


晴斗は時計を見た。もう10分経ってる…!残り5分で決めないと鼎さんが危ない。
御堂は晴斗に聞いた。

「晴斗、残り時間何分だ?」
「あと5分切ってる…」
御堂は思わず鼎に声を掛ける。

「鼎!時間がないぞ!早く引き上げろ!!」
「御堂…いたのか」
「ずっといるぞ!お前には死んで欲しくないんだよ!…だから早く引き上げてくれ…」


御堂はこの戦闘を見ていられない。鼎は明らかに調子悪そうだ。激しい息切れと時々咳込んでる。火焔発動がこのまま長引けば…鼎は…。

御堂はいてもたってもいられなくなる。孤游の前に出てきたのである。
「御堂さんっ!」
「鼎、もうやめろよ…。命削る必要ないだろ…」
「もう1人いたのかよ!」

孤游はイライラしてる。晴斗は残り時間を見た。あと3分。晴斗は鼎が急に心配になる。
鼎は明らかに咳込んでる頻度が増えた。仮面でわからないが吐血しているようにも見えなくもない。

御堂は孤游に銃撃。鼎を助けることにした。鼎の戦闘時間は残りわずか。

「鼎!もうやめろ!!死にたいのかっ!!俺はお前に生きてて欲しいから…やめてくれ…。火焔発動は諸刃の剣すぎるから…」
「御堂…」


鼎は発動をやめた。かなり咳込んでいる。御堂は鼎を気づかい、一緒に倉庫を出た。
火焔発動状態になると身体のダメージがエグいな…。御堂は鼎の返り血を浴びた仮面を見る。吐血したのか、仮面と顔の間に血が流れた跡がある。発動の代償なのか…?鼎は所々血まみれになってる上に傷だらけ。


「鼎…その技は禹螢戦で使え。こいつ相手に使う価値なんてない」
御堂は言い切った。

「…御堂のおかげで我に返った。私はここで死ぬわけには行かない…。死ねないよ」
「どうしてお前は無茶すんだよ?こっちはハラハラするんだが。…ったく、心配させやがってよ」


鼎の『火焔の刀』はしばらくの間、封印されることになる。来るべき時に使うこととなる。
火焔の刀は鼎にとってはあまりにもハイリスク・ハイリターンだからだ。下手したら死ぬ代物なんて簡単に使わせるわけには行かない。


これには宇崎も同意見。鼎は本部に隣接する組織直属の病院にいる。

「鼎、いいか?『火焔の刀』はあまりにも危険すぎる。制限時間を過ぎると死ぬリスクがあるなんて初めて聞いたぞ。これはしばらく封印させてもらうぞ。お前は発動状態でも消耗が激しいってのに…」

宇崎は鼎の赤の刀に何かしら細工をしたらしい。火焔発動出来ないように制御をかけたのである。


「鼎、お前は生きるんだろ…。今はひとりじゃない。御堂がかなり心配してた。あいつは不器用なりにお前を心配してる…」
「御堂が…?」
「お前ら2人が先輩後輩の域を超えて仲良くなってるのは知ってただけに、鼎には無茶して欲しくないの。わかるよな?」

室長は知っていたのか…。


「とにかく鼎はゆっくり休みなさい。あなた戦闘中に吐血したんでしょ?絶対に無理しちゃダメ。ダメだからな。これは俺との約束だ、いいな?」

宇崎はまるで小学生に話しかけるようにして、鼎に優しく語りかける。

「…はい」
「あと3日くらい様子見でお前は入院だからな。ゆっくりと休んでな。傷を癒しなさい。御堂や彩音達も来るだろうから。じゃ、俺は行くよ」

宇崎は病室を出た。鼎は外を見る。私は一体何をしているのだろう。御堂のおかげで大切なものが出来たのに、真逆のことをしようとした…。自分が死んだら意味ないだろ…。バカ。


翌日。鼎がいる病室に御堂が来た。鼎がいる病室は6人部屋だが、鼎しかいない。
御堂は鼎の仮面の頬を優しく触る。

「鼎…今なら誰もいない。頼む。素顔を見せてくれ…。お前の顔が見たいんだよ…!」
「和希…?」


鼎は呼び名が自然と変わっていた。鼎は今まで御堂を名前で呼んだことがない。2人は少しだけ発展したことになる。

鼎はそっと仮面を外した。御堂は鼎の素顔を見て複雑になる。顔の大火傷の跡が痛々しい。
角度の関係で鼎の素顔は絶妙に見えてはいない。

「鼎…お前目、大丈夫なのか?」
「見えにくいが見えてはいる。少し眩しいが」
「わ、悪い。仮面着けてもいいよ…。お前からしたら仮面は身体の一部だからな」

鼎は淡々と手慣れた様子で仮面を着ける。鼎はかなり前にこんなことを呟いていた。「ありきたりな日常を過ごしたい」と。
鼎はあの悲惨な事件以来、ありきたりな日常を全て奪われている。


御堂は前々から気になっていたことを聞いてみる。

「鼎はさぁ…その、顔の大火傷の跡そのままにするのか?今の医療技術なら整形手術も出来るのに…。跡が綺麗になくなるんだぞ?ありきたりな日常を過ごしたいんじゃなかったのか…」

「仮面生活が続くと感覚がなくなるんだよ…。素顔でいることが怖くなる…。和希にはわからないよね」


鼎は鼎で複雑らしい。2人はしばらく無言になった。かなり気まずい。

「和希、どんな姿でも鼎は鼎だと言っていたではないか…」
鼎の呟きが御堂に刺さる。御堂は話題を変えようとしたが、地雷を踏んだと後悔した。鼎にとっての地雷は多数あるが、整形手術の話も地雷。


鼎はあえて大火傷の跡をそのままにしている。
ゼノクにいた時に西澤に一生顔の大火傷の跡は消えないと言われ、ショックを受けたがあえてそのままにする道を選んでいる。

鼎は仮面姿で行くと決めていた。事件後から長い時間仮面生活を強いられてきた彼女からしたら、自然なことかもしれない。


御堂は本部に戻っていた。鼎は初めて俺の名前を呼んだのは嬉しかったが、あんなこと…聞かなければ良かった。
御堂かなり複雑に。鼎は複雑な事情があるだけに、毎回考えさせられるというか…難しい。



鼎が修得した超攻撃型の刀(赤の刀)の『火焔の刀』、ほぼ志々雄の技っぽい。刀身に炎を纏っているんで。この火焔発動は戦闘時間に制限あり。15分。

火焔発動は通常発動の上位互換なんで、威力はかなり増すが死ぬリスクが高まるハイリスク・ハイリターンの諸刃の剣。下手したら死ぬ。


志々雄との決定的な違いは→鼎さんは味方サイドなんで『地獄の業火』から『希望の炎』に転換されてるところ。
鼎は皮肉だな…となってる。まさか全身火傷を負った自分から炎の技が生まれるなんてと。


鼎と御堂の関係も微妙に発展。ついに鼎さんが御堂を名前で呼んだ。たぶんこれ、2人きりの時だけだろうな…『和希』呼び。


孤游との戦いは次回で決着確定。鼎に対する御堂の態度が明らかに軟化してる…。口は相変わらず悪いけども。

戦闘描写、文章力が足りないせいか本当はもっと生々しくてエグいです。
鼎さんが制限時間が迫ってきて、咳込むあたりなんかはもうキツくてな…。しれっと吐血してるのがエグい。


鼎さんの対の刀にはそれぞれ正式名が。後々出てくると思われ。色に関係してる。鼎さんが呼んでる赤の刀と青の刀はあながち間違いではない。紅蓮と蒼弓とか?

超攻撃型→赤・浄化型→青なので。


晴斗達が持つ、特殊な4種(厳密には5種)の刀剣、全てに正式名がある。これも後々出てくるかと。