話題:詩
2020/11/24 23:38
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話題:詩


ひみつ

森の小鳥は知っていた
あの子がほろりと泣いたこと
けれども小鳥はそのことを
誰にも言わずに死にました
白い帆たてたあの海も
あの子が見つめるこの空も
見ればこんなに青いのに
泳げばひとつも青くない
あの子の涙もあつめたら
お空のように青いかな
遠いお国の港にも
涙の帆を立て行けるかな
おとぎのお国のはなしです
あの子が泣いたのひみつです

(´―`)オー

きのうの雨が芝草を
洗い流してくれました
今日のお日さま働きもので
濡れた芝草干しました
あちらあたりでリア充が
ペチャクチャ話しておりますが
あたしはここに寝ころんで
夏のお空を眺めます
雲に隠れたあのときも
雨に降られたあの夜も
ふっかり包んだ芝草は
遠いお国の王子さま
ここに倒れてわたしは待つよ
お月がでた日は歩いて行くよ
夏の匂いを両手に持って

(´―`)オー

ブルームーン

満月だというのに
あのこのお顔は優れぬの
あちらこちらで星たちは
キラキラピカピカ輝いて
お空に生まれた星たちを
月の世界に帰します
ザブザブいってたあの波は
きょうは静かな波の海
だれも知らないあの国に
いつかあなたと行きたいな
どんよりしたお空
すっきりしたお空
さびしくなった夕顔は
すこしほろりと泣きました

バタッ



金魚はいそがしそうだけど
ほんとはずいぶんひまなのです
口からぷくぷく息をして
本当はぐっすりねむってる
おてんとさまは鳥たちに
お空の野原をくれました
だけど金魚が泳ぐのは
なんだかだいぶ先のよう
草露浴びた鳥たちが
落ちてお花になりました
そしてわたしは芝草の
虹の根もとをつかみます

バタッ

(´―`)オー

だれかが言った雀のこども
みんな藪のなか
神輿大きな人の波
かけ声エーコラヤレトントン
土は蹴られて踏まれていって
柱けものがみんなを呼んで
鎮守の森ができました
土は頼まれしないのに人のこどもを子守りして
芝草までも育てます
あちらこちらでリア充がペチャクチャ話す芝草に
ふっかり倒れて空をみる
閉じた瞳にうつるのは
紫色かオレンジか水色黄色に
お空のいろを淡いピンクの桃のはな
だれかが言った雀のこども
みんな藪のなかで母のお歌をうたいます

バタッ

(´―`)オー

犬は飼い主おぼえてる
なんだか悲しい声のよう
なかよくなれたあの朝の
二人の空は青くて
雲はお菓子の靴ばこよ
遠くを見ていたこのぼくを
犬はお目目でみつめてる
忘れられない飼い主を
たくさん散歩にいきました
おやつもたくさんあげました
自らするする腕のなか
月がぽっかりでた夜も
小鳥が鳴いてる朝の日に
犬は死にました
腕のなかで死にました
花びら額にのせました

(´―`)オー

馬鹿な女というけれど
わたしにわたしの夢がある
それを知ってていじわるな
わたしばかりが叱られる
花のお蜜はあなたのもの
孤独な小鳥
芽の中にいいました
あなたと遠くに行きたいな
船がたくさん往き来して
青いお空がありました

(´―`)オー

ねんねころころころ
ねんねころころ
ぺったんぺったん
赤鬼さんに青鬼さん
お兄さんお餅を撞く
おーい
西も東も
ビキニのむすめも
おーい
鬼の赤ちゃん
春にねころんで
土を掘る
えっ、モグラ

(´ー`)おーい

叱られ帰りにたべたカキオコ
お空に見えた七つの星よ
お宮で聞いたあの歌も
祭り囃しの笛の音も
ヤレトンヤレトンヤレトコトン
すれ違う速さでお空の青も
泣いたあのこもあの子も泣いて
小鳥は黙って南に消えて
なあそうじゃろといわれたけれど
雷さまが編んでる麦藁と剣
ヤレトンヤレトンヤレトコトントン
お宮で聞いたあの歌は
いやなこともあったじゃろ
小鳥は花を啄み飛んで
孤独な春に
種になるため刺さって死んだ
勇者はひざまずく
真っ赤なボタンをしっかりしめて
麦藁を深くかぶり
わたしは何もいえなくなりました

(´―`)オー

風が吹いて砂の国
なんだかねむくて使いの壺も
まぶたはもうすぐ水の玉
さびしい棘
かなしい棘
ミツバチが涙の壺を返す頃には
綺麗な薔薇が咲きました

(´―`)オー

あんなにたくさん泣いたのに
わたしだけが叱られる
きょう見た小径もお空の雲も
おめめは涙でいっぱいで
母さまくちゃくちゃ胸の中
お手手で涙をぬぐっても
明日思えば浮かぶもの

(´―`)オー

をだまきの花や思ふよ
それはちいさな花のことだよ
白く咲いた花のことだよ
ゆれている花のことだよ
さみしくて泣いたときのことだよ
庭に咲いたをだまきの花に
君が泣いた花のときだよ
をだまきの花が庭に咲いたよ


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